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「交流戦、阪神3‐14オリックス」(5日、甲子園)
阪神・久保康友投手(30)が5日、オリックス(3)戦の二回途中降板後、左脇腹の痛みを訴え、試合中に兵庫県西宮市内の病院で検査を受けた結果、「左腹斜筋の筋挫傷」と診断された。全治は未定だが、試合後に登録抹消が決まった。
常川チーフトレーナーは「降板後に左の背中の痛みを訴えました。きょう初めて(痛みを)言ってきました。投げ終わったら痛くなってきたようです」と話した。今後について、山口投手コーチは「少し休ませないとアカンなあ。抹消?そやな。無理やろう」と説明。当面は2軍でのリハビリ生活を余儀なくされる。
初回から本来の姿ではなかった。先頭坂口の中前打と田口の右前打で一、二塁。1死を挟んで一、三塁からT‐岡田に中越え3ランを浴びた。さらに死球、中前打、四球、適時左前打で1点を失うと、満塁のピンチで金子千の打席。投手前のボテボテのゴロを捕球して、素早く本塁へグラブトスした。だが、ワンバウンドの悪送球で失策。マウンドに戻りながら時折、顔をしかめる姿があった。
この回、5本の安打と2四死球で打者一巡の猛攻を許すと、続く二回には後藤、T‐岡田の連打で降板。自己最短となる1回0/3でのKO劇だった。1試合7失点は3年ぶり。阪神移籍後は初の屈辱だ。直球の最速は144キロ。大半が130キロ台後半で、変化球はことごとく高めに浮いていた。
「マウンドに上がった時から違和感があった。グラブトスは関係ない。ずっと違和感がありましたから。ゲームに関しては初回がすべてです」
検査後、甲子園クラブハウスで治療を受けた久保は、苦渋の表情で帰路へ就いた。以前から痛みがあり、これまでは隠しながらの投球だったようだ。全治は明らかにされていないが、同じ箇所を痛めた斎藤佑(日本ハム)は全治2〜3週間の診断を受けた。完治しにくい箇所だけに交流戦中の復帰は絶望的。最悪、前半戦復帰も危ぶまれる。
「今後は経過をみながらやっていきます。歩く分には問題はない」と久保は気丈に話した。が、昨季、202回1/3を投げたタフネス右腕の離脱はチームにとってあまりに痛い。
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「安田記念・G1」(5日、東京)
手綱から伝わる感触がいつもと違う。6着に敗れたアパパネに騎乗した蛯名は、淡々とした表情で振り返った。「外へスムーズに出せたし、大丈夫だと思ったが、最後は反応し切れなかった。初めてあそこまでフラフラしていた」。勝ち馬は届かぬ位置に。1番人気に支持された牝馬3冠馬が初めて掲示板を外した。
道中は8番手を追走。スムーズに折り合って、4コーナーを回ったときの手応えも抜群。直線半ばで前があいたが、ヴィクトリアマイルでブエナビスタを破った末脚は見られなかった。「牡馬に負けたというよりも、中2週のローテがこたえたのかもしれない。馬は頑張っているのだけれどもね」。愛馬をたたえる一方で悔しさがにじむ。
「直線ではこれならと思ったが、最後フラフラしてしまった。目に見えない疲れがあったのかもしれない」と国枝師。秋華賞を制してから中3週で挑戦し、3着に敗れた昨年のエリザベス女王杯を例に挙げ「あのときもそうだったが、目いっぱいに走っちゃうところがあるのかな」と語った。
今後は放牧へは出されずに、牝馬限定G1完全制覇のかかるエリザベス女王杯(11月13日・京都)を目標に調整される。「牝馬同士だし、記録もあるからね」と指揮官。この一戦だけで色あせるわけではない。秋の大舞台でリベンジを果たす。
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「安田記念・G1」(5日、東京)
古馬を撃破し、フレッシュな人馬が春のマイル王に輝いた。ディープインパクト産駒リアルインパクトが9番人気の低評価を覆し、3歳馬として初めて安田記念を制覇。手綱を取った南関東の大井競馬所属の戸崎圭太は、うれしいJRAG1初勝利となった。2着は同じ堀厩舎のストロングリターンで、スマイルジャックが3着。1番人気に推された牝馬3冠馬アパパネは、直線で伸び切れず6着に終わった。
◇ ◇
憧れ続けた中央でのウイニングラン。「勝ったんだ!」。戸崎圭はリアルインパクトの馬上で、右手を勢いよく天に突き上げた。「こういう大きなコースでのウイニングランは、これまでテレビで見ているだけでした。それが実際に馬の背中でできて感激です」。府中の巨大スタンドに詰めかけたファンに向かい、何度も何度も深々と頭を下げた。地方競馬所属の30歳が、夢にまで見た中央G1初勝利を9回目の挑戦で手に入れた。
理想通りのレース運びだった。「堀先生からはスタートだけ気をつけるように言われました」。神経をゲートに集中。課題のスタートを五分に切ると、二の脚を利かせて3〜5番手の絶好位に付けた。スムーズな走りで4角を3番手で回り、残り400メートルで満を持してゴーサイン。何度も振り下ろされる右ステッキに応え、内で粘るジョーカプチーノをゴール前でかわした。そして外から迫ってきた僚馬ストロングリターンも首差しのぐと、そこは栄光のゴール。ディープインパクト産駒の3歳馬を、春のマイル王の座へと導いた。
「道中もいいリズムで走れたし、馬の邪魔をしないように心掛けました。ラストで後続の足音が聞こえてきても、手応えがあったので辛抱してくれると思いましたよ。古馬との4キロ差も大きかったですね」と勝利を振り返る。初コンビを組んだ相棒とは、この日がファーストコンタクト。「乗った瞬間、背中からいい雰囲気が伝わってきました」。初めてまたがったときに、勝利を予感していたのかもしれない。
戸崎圭とディープインパクト産駒とは、不思議な縁がある。地方で最初に勝ったディープ産駒のランニングシューズも、戸崎圭が騎乗していた。「(ディープ産駒は)軽い走りですね。もっと乗ってみたいです」と意欲を見せる。
そして地方のジョッキーとしての立場も忘れていない。「中央の馬でこんないい馬に乗せてもらえることに感謝しています。馬にも“ありがとう”と言いたい。明日(6日)からはまた大井競馬が始まるので、またひとつひとつ大事に乗りたい。そして地方でも中央でも海外でも、重賞に乗ってみたいですね」と夢を語った。
堀師にとってはストロングリターンとのワンツーフィニッシュ。「こういうこともあるのかな」と感慨深げに話す。「3歳馬だから古馬との力差はあるだろうと思っていました。非常にクレバーで扱いやすい馬。フレッシュな状態だったこと、そして斤量も有利でした」。冷静に勝因を分析したが、右前を落鉄しながら3歳馬初の安田記念制覇を成し遂げたのだから末恐ろしい。
今後の予定は決まっていないが、G12勝のグランプリボスとの再戦は避けて通れない道。秋にライバルを倒したときこそ、真のマイル王の座を不動のものにする。
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